書籍紹介 「臨床心理学ノート」(河合隼雄)

書籍紹介

「心理療法を行うというのみならず、そこで、箱庭を置くように、あるいは、絵を描いて欲しい、夢について聞きたいなど、クライエントの心の深層の表現を求めるときは、そのような表現を理解するのみならず、自分もそのように深い層まで心を開いて共に進んでゆく、という見立てと決意がなければならない。このことをたとえて言うと、火事のときに四階にいる人に窓からとび降りて下さいというときには、その人がとび降りてきても、必ず抱きとめるという自信と決意がなければならない。それと同等のことを、治療者はクライエントに行っているのだという自覚が必要である。」

「臨床心理学ノート」 河合隼雄 2003 金剛出版